実習でも耳鼻・咽科科に行く方は少ないですし、耳鼻咽喉科はあまり馴染みのない診療科のひとつとも言えます。ですが、実は耳鼻咽喉科に関する症状で悩まれてるいる患者さんはたくさんいます。
ですので、看護師もしくは学生のあなたが知識を増やして患者さんの苦痛を少しでも緩和して頂ければと思います。
では、耳鼻咽喉科の看護計画についてお話ししてこうと思います。
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耳鼻咽喉科の患者の特徴
耳鼻咽喉科での実習経験や勤務経験があまりないため、知識が薄いという方もお多いのではないでしょうか?
耳鼻咽喉科は、耳や鼻、副鼻腔、口腔、咽頭、喉頭、気管、食道、唾液腺、甲状腺などの頭頸部領域を扱う診療科です。
疾患もがんや外傷、炎症など一般的なもの以外に、味覚や聴覚、嗅覚などの感覚異常やアレルギーやめまい、顔面麻痺、いびき、声や発声、嚥下の異常なども扱いますので、非常に幅広い領域の診療を行っています。
また、内科的治療だけではなく外科的治療も多く、レーザーを用いた手術や内視鏡手術など日帰り手術が多く行われていることも耳鼻咽喉科の特徴の1つです。
そして、患者さんの年齢層が幅広く、子どもから高齢者まで受診に訪れる診療科であり、花粉症の時期などは忙しくなるなど、季節によって忙しさが左右されることがあるのも耳鼻咽喉科の特徴と言えるでしょう。
引用:https://kango-labo.com/耳鼻咽喉科看護師仕事給料.html
耳鼻咽喉科の疾患の患者さんは鼻や耳、咽頭の機能面だけではなく、その他の身体的な問題やコミュニケーション障害、そおして精神的な負担や社会的な問題を抱える方がたくさんいらっしゃいます。
そのため、看護師は患者さんを理解した上で看護計画を立てる必要があります。
耳鼻咽喉科の看護計画。まずは看護過程を行う
耳鼻咽喉科の患者さんの看護計画を行うためにはまず、看護過程を行います。看護過程を行うには情報収集を行います。
情報収集を行うポイントとしては、患者さんを総体的に観察することです。項目としては、既往歴、現病歴、手術を行う場合の術式や経過、薬物療法の内容や物理的療法の内容、不安や苦痛をもたらす要因や主訴、嗜好品の有無、日常生活動作、社会資源、ボディイメージなどです。
このポイントを押さえたうえで次にアセスメントを行います。
耳鼻咽喉科の患者さん。看護過程の次はアセスメントを行う
耳鼻咽喉科のアセスメントを行う上で大切なのは、患者さんが抱える問題点を明確にすることです。
普通、問題点は病状や症状だけに目が行きがちですが、耳鼻咽喉科の場合、病状や症状だけではなく、身体的な変化や精神的な負担にも目を向けなければいけません。
例えば、上顎癌の患者さんの場合です。がん細胞を除去し、退院前の生活である環境に戻れば治癒し問題がないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。
癌を切除する手術の内容によっては、開口障害をおこしたり、咀嚼困難になったり、発語障害になったり、とボディイメージの変化を受け入れなければいけません。
ですが、このボディイメージの変化は安易に受け入れることはできません。やはり、精神的な負担も大きいため、精神的なサポートを行ったうえで少しでも機能が向上するように看護する必要があるのです。
この看護を行うためには、看護計画を立案します。
最後に看護計画を立案する
看護計画をきちんと立案することで、患者さんの苦痛や負担を関する方法を見出すことができます。看護計画を立案する際に、型にはめた立案しかしない方がいらっしゃいますが、それでは、ここの患者さんの問題を解決することはできません。
そのため看護計画は個別性を出して立案することが大切なのです。例えば、上顎癌の患者さんの看護計画を行う際に全身状態の観察や主訴だけではなく、症状を細かく分析しその症状をどのようにすれば、緩和もしくは向上することができるのか?
またボディイメージの変化はどのようにすれば、苦痛をかんわすることができるのか?
食生活への影響を受けやすい上顎癌の患者さんはどうすればスムーズに食事を摂取することができるのか?栄養状態は問題ないのかを観察しケアの方法や指導方法を考える必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?皆さんが思っている以上に、耳鼻咽喉科の患者さんは精神的や肉体的な負担を多く抱えてる方がいらっしゃいます。
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そういった患者さんが少しでも苦痛や負担を軽減し生活を送るためにも、個別性のある看護計画を立案しケアを行うことが大切です。