療養型病院と聞けば、あまり処置はないし暇な職場じゃないの?と思っている方もおおいのではないでしょうか?
でも、本当に暇な職場なのでしょうか?療養型病院についてお話ししていこうと思います。
この記事はこんなことが書いてあります。 ※クリック・タップで飛べます
療養型病床とはどんな病床なの?
療養型病床は医療処置が必要が少なく、比較的安定している患者が入院するところです。一般的な急性期病院とは異なり、積極的な治療が必要な状態ではない患者のため、看護師の定数が少ないことが特徴です。
療養型病床には医療療養型病床と介護療養型病床の2つがあります。
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①医療療養型病床
慢性期の状態にあって入院医療を必要とする患者に対するサービスを医療保険で提供する病床
②介護療養型病床
要介護認定された患者に対するサービスを介護保険で提供する病床
介護療養型病床は2018年3月までに廃止になる予定です。介護療養型病床の患者は医療療養病床や介護施設へ移るか、在宅看護サービスを利用して自宅へ帰ることになります。
引用:https://kagayaki-nurse.jp/work/byoin/116/
看護師の定数はどれくらいなのか?職場によって違いますが、多くの職場は看護配置を16:1としているようです。
これを聞くと、看護師1人に対して患者が16人なんて看護する事は出来ないと思う方もいらっしゃるかもしれません。ですが、急性期病棟などに比べれば処置の量が少ないため、看護師1人に対して患者さんの数が16人であっても看護することができます。
療養型病院の仕事内容は?そして求められる能力は?
では、実際には療養型病院の仕事内容はどういったものなのでしょうか?病棟で働く看護師の仕事内容の基本は同じです。
急性期よりも少ない測定・観察。落ち着いた患者さんが多い
まず、バイタル測定を初めとする全身状態の観察を行います。ですがこのバイタル測定を行う回数が急性期とは違います。
急性期の場合、1日に数回測定するのに対して療養病院では状態が落ち着かれているばかりなので、1日1回から2回」しか測定しない方がほとんどです。この他の処置としては、じょく瘡処置や吸引、バルーン管理や経管栄養などです。点滴を行う事もありますが、急性期や一般病床に比べるとかなり数が少ないです。
日常の介護介助が多いのが療養病院の仕事内容の特徴
療養型病院では介護業務を行わなければいけません。例えば、おむつ交換や寝衣交換、保清などを行わなければいけません。追われるように忙しい業務ではないため、1人1人の患者さんとゆっくり向き合って看護することができます。
療養型病院で働く看護師のお給料・年収は?
療養型病院のお給料はいくらくらいだと思いますか?職場によって違いますが、夜勤を月に4回おこなった場合で月収26万円から30万円となっています。年収で320-400万円の求人が多くなっています。金額に差があるのは、経験年数が関わってきます。他の診療科と比べても大差ないかと思います。
療養型病院で働くメリットとデメリットは?
では、療養型病院で働く際のメリットとデメリットです。
療養型病院で働くメリット
まずは、メリットからです。1つめは、勤務中バタバタせずに患者さんと関わることができる事です。
急性期や一般病床の場合、行わなければいけない業務がありすぎて業務に追われているという方も多いのではないでしょうか?
療養病院の場合、業務に追われているという事があまりありませんし、1人1人の患者さんとゆっくっり向き合うことができます。
2つめは、ワークライフバランスがとりやすいことです。療養病院で働く看護師の中に、子育て中や介護をしているという方もたくさんいらっしゃいます。
その理由は、残業もほとんどなく休日もしっかりとることができるからです。
3つめは、離職率が低いことです。急性期や一病床で勤務すると肉体的・精神的な負担が多いため、多くの看護師が離職もしくは転職します。
ですが療養型病院の場合、業務に追われることもほとんどなく、精神的・肉体的にもゆとりを持って仕事に取り組むことができるため、離職率が低いのです。
療養型病院で働くデメリット
デメリットですが、最新の医療技術を身につけることができないことです。療養病院の場合、症状が落ち着かれている方がほとんどのため、処置もあまりありません。
処置を行ったとしても、珍しい処置はなく基本的な処置ばかりですので最新の治療を行うことはありません。そのため、新卒では療養病院に入職することはお勧めしません。また、患者さんの病状も日々ほとんど変化しないためやりがいを感じにくいかもしれません。
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いかがでしょうか。新卒~病棟勤務3年以内の看護師の方は、一般病床や急性期病床である程度の技術を身につけた上で療養病院に転職することをお勧めします。