愛情を込めて。看護師が現場で爪切りをする際に気をつけたいこと

爪きりで看護師が傷害罪に?

以前、このようなニュースが報道されました。

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 北九州八幡東病院(北九州市)で2007年、入院中の女性患者2人の足のつめを深く切りけがをさせたとして、傷害罪に問われた元看護課長、上田里美被告(44)の控訴審判決が16日、福岡高裁であった。陶山博生裁判長は「つめ切りは看護目的から逸脱しておらず、正当な業務行為」と認定し、懲役6月、執行猶予3年とした一審・福岡地裁小倉支部判決を破棄し、無罪を言い渡した。

 公判では上田被告が高齢の入院患者2人の足のつめを切った行為が、看護師の業務として適切だったか否かが最大の争点となった。

引用:http://mw.nikkei.com/tb/#!/article/DGXNASDG16016_W0A910C1CC0000/

傷害罪とは、どのような罪なの?と思う方もいらっしゃると思いますので説明いたします。

刑法204条には、「人の身体を傷害した者は、15年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する」とあります。たとえ傷害でも最大で15年の懲役を受けることもあります。もっとも、ひとえに傷害と言っても度合いが異なります。

全治一週間の打撲から、生涯の生活へ影響を及ぼすような失明なども同じ傷害として扱われます。ですので、傷害罪で懲役15年の刑を受けるような内容は、被害者が今までどおりの生活を送れないような重大な傷害を負わせてしまった場合が考えられます。

被害者の傷害の度合いはどれくらいか、犯行に及んだ経緯(殴っただけなのか、凶器を使ったのか)、加害者のこれまでの犯罪歴を加味され判決が下ります。日常トラブルでもあり得るような、「初犯で喧嘩になって殴ったら怪我をした」程度では、せいぜい罰金刑でしょう。場合によっては不起訴も十分にあり得ます。

引用:https://keiji-pro.com/columns/28/

あなたは、このニュースを見てどう思いましたか?医療従事者である看護師の多くが、「本当に爪を剥がしたの?わざと深爪させたの?それって、爪切ってただけではないの?」と思われたと思います。

ですが、医療従事者でない方からすれば「看護師なら爪を切るのも仕事だしストレスのはけ口としてつめ剥がしたんじゃない?」という方もいらっしゃったようです。そのため、記者の方たちは、「看護師が患者へ虐待した」といった報道も流れていました。

看護師の方ならわかりますよね。加齢によって厚くなった足の爪は切りにくいですし、白癬の爪は脆く、そして分厚く、また変形しており、肉に食い込んでいます。そんな爪を切ることは安易なことではありません。

また普通、爪を剥がそうとするのは安易な事ではありません。かなりの力を加えなければ剥がすことはできませんし、このニュースにあがった患者さんは認知症のことですが認知症の方も痛みは解る方も多いです。そのような方にわざと爪を深く切るようなことをしたら、何らかの抵抗をするはずです。

患者へのケアは愛情を持って。爪切りの際の注意点

病院だけではなく、施設やクリニックなどでも爪きりを行います。それは、看護師の判断で爪が長いから切るというだけでなく、患者さんや家族の希望があればケアを行います。

でも、忙しいからと言って慌ててケアを行うと、爪を深く切りすぎて出血させてしまう可能性が高まってしまいます。特に足の爪は、変形や肥厚爪、そしてもろい方が多いです。そのため、無理な爪きりを行うことはリスクがとても高いのです。

爪きりを行う前にはまず、足浴を行って下さい。足浴は爪きりをだけではなく、保温、清潔、リラックスも行うことができます。そして、足浴し爪をふやかす事で硬い爪も切りやすくなります。

足を清潔保つことは、白癬などの治療や予防にもなります。

そして爪きりを行う際には勢いよく切るのではなく、少しずつ切ってください。ときに肥厚爪の場合、皮膚と密着しているため、切りにくく少しでも深爪してしまうと出血してしまいます。

爪きり前に足浴をするポイント

爪きりをする前には、可能であれば足浴する事をお勧めします。爪きりをするのに足浴するなんて面倒くさいとお思う方もいらっしゃるかもしれません。ですが、安全に爪切りをするために足浴を行うことは必要です。

それは、足浴を行い爪をふやかす事で切りやすくなるからです。肥厚爪や白癬の方はとても爪が切りにくくニッパーを使って切りますが、ふやかしていなければ勢いよく切らなければいけません。そうすると、もし皮膚を一緒に切ってしまうと流血してしまうからです。

爪きりをするときは、少しずつ丁寧に

どうしても、肥厚や伸びている爪を切る際には勢いよくどんどん切ってしまいたい気持ちは解りますが、それはとても危険です。そのような爪をしている方の場合、爪に皮膚が盛り上がってくっ付いていたりするので、爪きりで皮膚も損傷してしまうリスクが高まるからです。

ですので、爪きりをする際には少しずつ丁寧にカットするようにしてください。

まとめ

爪切りで傷害罪と訴えられ可能性があるのは、看護師であれば誰もが可能性があります。それは、ほとんどの看護師の方が爪きりを行い、ときには深爪してしまい出血させてしまう可能性が0%ではなく数%は可能性があるからです。

ケアを行う際には、慌てず、ゆとりを持ち、まずは足浴を行って爪を柔らかくしてから少しずつ切ってください。せっかく患者さんの事を思ってケアを行う訳ですし、訴えられるなんて嫌ですよね。

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深爪させようと思っていなくても、出血させてしまうリスクが高い分、看護師は患者さんに愛情と最新の注意を払ってケアを行って下さい。

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