訪問看護師のリアルと、訪問看護師からの転職にあった思わぬ罠!?7年目・2度転職ナース【先輩看護師の一日】

シリーズ4本目。看護師の働き方を考える、看護師ミシュラン「看護師のリアルな1日」をインタビューするシリーズ記事です。転職を考えている方や、20代で今後の看護師キャリアを考えている方の参考になれば幸いです。

※1本目
10年目・2回転職・2児子持ちのママナース働き方。両立は可能?【先輩看護師の一日】

※2本目
アラサー独身女子看護師【先輩看護師の一日】

※3本目
5年目・子供無し・初めての転職で年収450→400万円、家庭に居る時間を増やしたい!【先輩看護師の一日】

さあ行きましょう!今回も寄稿スタイルで。

【看護師転職】看護師が登録すべき転職エージェントと年収条件アップ成功までの使い倒し術、徹底まとめ

この記事はこんなことが書いてあります。 ※クリック・タップで飛べます

1,自己紹介、経歴

私は職場を転々としていますが、看護師歴としては7年目になる看護師です。職歴としては、都心の大学病院で約3年半終末期医療と抗癌剤治療に携わった後、訪問看護師を2年間務め、今年から小児医療に特化した民間病院の急性期病棟に勤めております。ですので、トータルで2回の転職を経験しました。

年収は転職するにつれて徐々に下がってきてはいますが、基本的には年収450万円前後で働いています。夜勤は月に4回前後で休みは月に8日ほどです。夜勤明けの日が実質休みみたいな感覚になるので、一般的な週休2日のOLさんに比べれば休めているのではないでしょうか。

経験値としては、夜勤専従や遅出、リーダーやプリセプター経験もそれなりにしてきたので、ある程度の中堅看護師の位置にはいます。

私は専門学校卒ということもあり、最終学歴的には高卒になります。もし今後看護学校や看護大学の先生を目指している、或いは看護師長などの管理職につきたいと考えている方は看護大学に進むといいかもしれません。私はある程度仕事をしていく中で、教えることが好きということに気が付きましたが、専門学校卒のため看護学校の教師という選択肢が閉ざされてしまった悲しさもあるので、もし希望される方はそういうのも考慮して学校を選ばれるといいと思います。

2,タイムテーブル(通常勤務・夜勤勤務・休日の過ごし方)

具体的に看護師は普段どんなタイムスケジュールで動いているのか、私の一日の流れをタイムスケジュールに沿ってお話しします。

【日勤勤務時(大学病棟勤務時2交代制)】

06:30 起床、身支度
07:00 出勤
07:30 情報収集
08:30 日勤勤務開始(申し送り・チームカンファレンス)
09:00 ベットサイドの環境整備、清潔ケア(入浴・洗髪・清拭)
11:00 入院患者対応、検査出し、内視鏡治療に出す、リハビリ
12:00 配膳、食事介助
13:00 お昼休憩(休憩は6人を半分ずつ交代で1時間入る。忙しいときは15分しか取れなかったりとその日により変動。休憩に入っていない人が与薬、下膳、口腔ケア介助実施。)
14:00 検温
15:00 検査(レントゲン、内視鏡、肝臓生検など)リハビリ
16:00 チームリーダーへ報告、カルテの記録記載
16:30 申し送り
17:00 カルテの記録記載、看護サマリー作成、病棟会・勉強会・院内研修など・・・
21:00 帰宅
21:30 夕飯、入浴、勉強(1年目の時は帰宅後から毎日勉強と提出用のレポート作成。)
02:00 就寝

毎日がレポート提出!!地獄の1年間

大学病院勤務時、国家資格には合格したものの、全くの同素人が病院勤務になったのも同然の状況で、何をするのにも時間がかかっていました。新人は事前に受け持つ患者さんを教えてもらえていたので、患者さんの病態や検査に必要な手技や物品の勉強をし、当日は、受け持ち患者さんと、入院患者さんが来た時のスケジューリングをたてて行動していました。とはいっても、スケジュール通りに動けるわけはなく、常に怒られていたのを覚えています。

その中でも一番酷だったのが、毎日のレポート提出です。毎日3000文字のレポートを提出し、勤務後に勉強会。当時は、なんで毎日こんなことをしなければならないのだろうと思っていましたが、いざ教える立場に立つと、先輩も大変だったのだなと今になったら感じます。

【夜勤勤務時(急性期の民間病院勤務時2交代制)】

16:00 情報収集
16:30 申し送り、チームカンファレンス
17:00 検温、人工呼吸器チェック
18:00 配膳・与薬、経腸栄養注入介助、
19:00 休憩(3人交代で1人40分間。休憩に入っていない人で食事介助、下膳実施。)
20:00 検温、翌日検査の確認
21:00 眠前薬与薬し、消灯
22:00 カルテの記録記載 ※仮眠休憩(3人交代で1人2時間半。休憩に入っていない人で点滴切り替えや、状態確認、経腸栄養注入介助など実施。)
00:00 INOUTチェック、点滴切り替え、電子カルテのシャットダウン
01:00 検温
02:00 経腸栄養注入介助、与薬
05:00 検温、人工呼吸器チェック
06:00 経腸栄養注入介助、与薬、
07:00 採血、環境整備
08:00 INOUTチェック、配膳・与薬、食事介助
08:30 申し送り、チームカンファレンス
09:30 帰宅
10:00 就寝

なかなか夜勤に入れないもどかしい時期

私の配属している急性期病棟は、夜間帯に急変して入院になる患者さんが多く、早期発見早期対応が瞬時にできないといけません。特に緊急の入院が来た時には、あらゆる神経をフル活用し、医師がどういう指示を出すかまで想定して、事前に準備しておく対応を求められます。その為経験年数的には7年目としても、急性期看護はまだ新人であった私は、なかなか夜勤につけさせてもらえませんでした。

最近では普通に夜勤もこなしていますが、その当時は既卒であるというプライドが少し傷つけられたのを覚えています。入職後から3ヶ月目に初めて夜勤業務につき、急変やら重症患者の入院対応を体験し、プライド云々の前に、もし入職直後から夜勤に入っていたら何も役に立たなかったのだろうなと痛感しました。今でも勉強することは多いため、あの時のことを振り返ると、自分は慢性期を経験しただけで驕っていたなと反省する出来事でもありました。

【大学病院勤務時(1年目の時の休日)】

08:00 起床、朝ごはんの準備
09:30 自宅の片づけ、洗濯など
11:00 渋谷へ出かける
12:00 外でランチ
13:00 美容院へ
15:30 友人と待ち合わせし、映画見る
18:00 友人とディナー食べた後にカラオケ
21:00 帰宅
21:30 入浴など全てすましてから勉強、レポート作成
01:00 就寝

カラオケでストレス発散!!休日は予定を詰め込む!!

貴重な休日はいかに充実させるかに重点を置いて過ごしていました。勉強やレポートも書かなきゃいけないけど遊びたいし、とにかく詰め込めるだけ詰め込んで、結局体力的には疲れて次の日を迎えるパターンが多かったです。今思えば、体力的な温存はできていなかったけれど、気分的なリフレッシュにはつながっていたので、どんなに辛くても続けていけたのではないかと思います。

3,どうして転職・退職しようと思ったのか?

訪問看護師って実際何をしているかよくわからない

病院から訪問看護師施設への転職を決めたきっかけは、自宅で最期を迎えたいといっている患者さんが、状態が少しでも悪くなると、すぐ病院に戻ってくることが多いと思い始めた時でした。病院では、患者さんの状態が少しでも良くなるタイミングに、ご自宅に返していたのですが、状態急変するとすぐ病院に搬送されてきて結局病院で亡くなる現状をみて、そういう時のために訪問看護師がいるのではないかと疑問に思っていました。そう思うにつれ、徐々に興味が湧いてきて転職しました。

いざ転職してみると、施設によっても看取りを専門にしていない施設があったりと、その施設によって様々なのだということを知りました。また、何と言っても周りのご家族が、患者ご本人の苦しんでいる姿見て、可哀想になり本人の意思とは反して病院に連れてきてしまうというのが現状でした。

医療設備が整っているってありがたい。注射も点滴も訪問看護師はもってない!?

その後訪問看護師から今の急性期病棟へ移動しようとしたきっかけは、訪問看護師として看護の限界に直面したのと、終末期医療に自分のメンタル的にも疲れたこともあり、単純に慢性期とは逆の急性期の小児医療に進みたいと思ったからです。

訪問看護師は医療道具や薬や点滴など持ち合わせているイメージがありますが、基本は聴診器と血圧計と酸素飽和度計測器の3つしか持ち合わせておりません。

例えば、人工肛門のパウチ交換の時の物品は、患者さんご本人でご用意してもらわないとケアができません。時には洗浄用の石鹸もなければ、お湯が出ないお宅もありました。人工肛門はお腹から外に腸が直接出ている構造になっているため、周りの便を石鹸で洗浄しお湯で洗い流さなくてはなりません。ですが訪問していたお宅では、その物品がないため、お湯の代わりに、水で湿らせたティッシュで人工肛門の周囲を拭ってそのままパウチを貼り対応していました。

次来るときには水が止まっているかもしれない。ティッシュさえないかもしれない。そしたら何を使ってケアをするのか、臨機応変に対応することが求められていました。必ずしも病院のようにすべてを用意できるお宅ばかりではありません。そのたびにこのままでいいのだろうか、その患者さんにとってこれは最良の看護なのだろうかと日々葛藤し過ごしていたのを覚えています。

4,転職・退職の際に準備したこと、大変だったことのまとめ

勝手になかったことにされた異動願い

大学病院時代、同じ系列の中規模の病院に異動願いを師長さんに出したことがあります。希望した理由としてはよく入院してくる患者さんの中で、看護師の対応がよかったなどのいい評価があり、患者さんに看護師が良かったと言われるようなところで私も働きたいという気持ちからでした。異動願いを師長さんに提出し、その後選考結果が出る頃に、選考に通ったのかどうか確認したところ師長からこんなことを言われました。

「あ~あれね。今病棟に人足りないから、出してないわよ。ごめんね~」

びっくりしました。異動願いを出して選考に通らなかったなら諦めもつきまずが、そもそも提出もされていなかったという事実には言葉も出ませんでした。簡単にはやめさせてもらえないとは思っていましたが、思ってもみなかった答えだったので衝撃な出来事でした。

強行突破してやっと退職

もともと大学病院では看護師の基礎勉強のために3年間だけと自分の中で決めており、退職することは決めてはいましたが、異動願いの件もあり、気分的にはその師長さんの下では働きたくなくなっていました。そのため今度は慎重に決めようと思っていました。私の勤めていた病棟の師長さんが辞めることを了承する条件は、結婚していて子供ができた場合、旦那さんの転勤についていく場合のみでした。そのほかの例外はなかったため、私のいた病棟の離職率は低かったのではないかと思います。まず、独身の私にはその二つともあてはまりませんでした。

だからといって嘘をつくわけにもいかず、考えた方法としては先に就職先を決めてしまうことでした。先に就職先を決めてしまえば、必ずそこに行かなければならないので必然的に退職に承諾しなければならないと思ったからです。実際にその方法で退職できました。それがなぜ強行突破だったのかというと、退職1ヶ月半前にそれを師長さんに伝えたからです。

病院では離職の1ヶ月前に伝えれば規定的には退職できます。師長さんには、「転職しようと思います。もう転職の先方にもご連絡させてもらっている状況でして退職受理して頂けますか?」とだけ言い、辞めました。今思うと何と図々しい言い方だと思いますが、あの時はそこまで言わないと辞めさせてもらえなかったような気もします。辛かった。。。

実は自分の経歴が左右する、転職サイトを使うデメリットもわかった

転職サイトが無料なのにはこんな理由が!?:仲介料

転職サイトとは本来就職してほしい病院側と就職したい看護師の仲介役です。転職サイトは就職してほしい病院側から仲介料を頂いて成り立っているため、看護師が利用する分にはお金がかかりません。仲介料は紹介した看護師が、その病院に勤めだして3カ月ほど辞めずに務めることができたら入る仕組みになっているのが一般的だったのです。私はこの仕組みをよく理解していなかったため、少々苦労しました。

訪問看護師はブランクのある看護師扱いになることが多い

私は以前大学病院から訪問看護師に転職するとき、転職サイトを利用しました。何の障害もなくスムーズに転職できました。その後、訪問看看護師施設から病院へ転職しようと思い転職サイトを再度利用しました。見事にどこの病院も面接すら断られました。それまで気が付きませんでしたが、一般的に訪問看護師はブランクのある看護師が行く職場とされているそうで、病院側は現役の看護師、つまり病院に現在勤めている看護師を求めているということでした。簡単に言うと、転職サイトにお金を払ってまでブランクのある看護師は欲しくないということでした。

それを立証するかのように、一度面接さえも受けさせてもらえなかった病院に、個人で連絡したらすんなり面接の日取りを告げられたのが現実です。転職サイトは便利なのですが、訪問看護師さんは特に自分の職歴をきちんと病院や転職エージェントに理解してもらうことが超重要です。。。

5,使ったことがある転職支援サービスと評判

信頼度が強いナースパワー

自分の希望した求人を伝えるとすぐにメールで教えてくれます。電話というよりメールでのやり取りなどが多く、仕事をしながら求人活動していた私にとってはとても利用しやすかったです。もちろん最初のサイト登録や、どんな病院を希望するかなどの時は電話対応もしますが、しつこく電話が来ることもなく安心して利用できました。

私の担当者さんは自分と同い年だったということもあり、とても話しやすく頼みやすく、就職した後3か月目くらいには自分の条件通りきちんと働けているか、不満がないかなどサポートもしてくれていたため助かりました。私は特に不満もなく働けていましたが、もし自分が契約した条件が実際働いてみて違う場合は、転職サイト側からお伝えしてもらうこともできるようでした。

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勤務条件の交渉力がすごい看護のお仕事

求人を募集していないとこにも自分が気になる病院があれば、連絡を取ってきてくれます。病院のサイト上看護師募集しておりませんなどと記載されていると、なかなか自分からは踏み込みにくいですが、なんで募集していないのか、またいつからなら募集するのかなどの理由まで聞いてくれるので納得して病院選びができました。

また給与面だったり、雇用条件や手当がホームページではあやふやになっているところも、私から聞いてくださいと言わずとも事前に聞いてきてくれるのでとても助かっていました。

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6,今の働き方・時間の使い方について気に入っているところ

今の職場は基本的に終わったら帰ろうといった方針です。ほかのスタッフ全員だらだらしていることがなくONとOFFが上手くわけられています。きっかり時間内に終わらせて帰宅することが多いため、比較的定時に上がれることも多いです。そのため、帰宅後に同期と食事に出かけたり、自分の時間に充てられることが多く、とれも充実した時間を過ごせていることがとても気に入っています。

7,今の働き方・時間の使い方について気に入ってないところ、改善したいところ

今まで慢性期病棟にいたせいか、どうしてものんびりした働きぶりが直せず、急変時の対応にまだ慣れていません。もう少し俊敏に的確に行動できたらと思い、常に自分のスケジューリングを細かく立てて行動はしていますが、なかなかスムーズに行えていない気がします。急性期を望んで就職したはいいものの、今までの考え方や看護感がまだ残っていて、これもしてあげたいとついつい優先順位以外の看護も欲張り実施してしまうので、もう少しうまく動けたらなと思っています。

8,さいごにまとめ

これから看護師を目指す方々、または転職や退職を検討している方、今回の私の体験でいくつか参考になればいいなと思います。特に、最近では訪問看護師を目指している新卒の若い子たちが増えていると聞きます。基本的には、訪問看護師は最低でも病院経験3年ほどないと何もできません。もしどうしてもやりたかったとしても、病院経験を積んでからがいいと思いますし、訪問看護師になった後病院に戻りたいと思ったとき、私の二の舞にならぬよう賢く転職して頂きたいと願っています。

また、病院選びの点では、自分はどんな看護をしていきたいのかきちんと見極めたうえで決めないと長続きはしないと思うので、自分の看護感を第三者からみてどうなのか書き出してみることもいいのかもしれません。

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お互いより良い看護師ライフを過ごしましょう。

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