たらい回し|看護師用語集

救急車で患者を搬送する際、救急隊が医療機関に受け入れ可能か問い合わせても、様々な理由で拒否されてしまうことがあります。断られると、救急隊はまた別の医療機関に問い合せを行いますが、ここでも同様に受け入れを拒否され、その後も次々と医療機関に受け入れを断られてしまうケースがあります。

このような事象はたらい回しと呼ばれることがあり、患者が救急車の中で5時間以上待機した例もあります。そして、患者がたらい回しになった結果、治療が間に合わず、死亡するケースも出てきています。

たらい回しが発生する背景

救急医療を担当する医師は不足しており、過酷な労働環境にさらされている現状があるため、心身共に疲れきって退職する医師も出てきます。そうなると、さらに人手不足

となり、現場の医師への負担が増え、対応できる患者の人数にも限りが生じてきます。病院としての機能が回らず、救急病院の看板を降ろしてしまうところも出てきています。

昨今では、救急車の適正利用が広く呼びかけられるようになってきましたが、それでも救急車で搬送される軽症患者の数は多く、それらの対応を行っているとますます病院は忙しくなります。

医師や病院側としては、受け入れの余地がないために仕方なく断っているのにも関わらず、早く受け入れて治療を開始してほしい患者の側からすると、たらい回しになったという認識になってしまうのかもしれません。また、「たらい回し」という表現がテレビや新聞などの報道で使われることによって、やむを得ない事情で受け入れできない状況にあることが一般の人に伝わりにくいのも、問題かもしれません。

今後の課題

日本の救急搬送は、救急隊が直接医療機関と連絡を取り、患者の搬送先を探さなければならないというシステムを採用しています。断られてから次の医療機関を探すため、どうしても時間がかかってしまいます。

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搬送側と医療機関との連携や救急医の確保、救急車の適正利用や健康管理・疾病予防の重要性についての啓発など、たらい回しを防ぐための今後の課題はたくさんあります。

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